インフォメーション

2021-09-15 05:17:00

HSP傾向の辛さを強みに変えて

HSPとは

 

「高度に敏感な人」でアメリカの臨床心理学者が提唱した人の性質を表す言葉です。最近は「繊細さん」等の本やYou Tubeでもよく紹介されています。

 

研究によると「5人に1人」の割合で存在し、脳の動き方が違うと言われています。「誰かがいるだけで疲れる」という人はそうかもしれません。

 

HSP傾向の人の強みは「同じような辛さを抱える人の辛さを誰よりも共有し相手に優しく丁寧に接することができる」かもしれないことだと思います。自分の心を擦り減らすような関係ではなく自分の辛い経験が誰かのために活かせることが強みと感じ目の前の子どもたちに笑顔が戻るような経験に触れるようになると世界は開けていくかもしれません。

 

 

学校に行くのが不安な子どもたちに好きなことの話を聞くと①絵を描く②読書③音楽等五感を使って自分の考えや感じ方を大切にしながら日々を過ごしている子どもたちがとても多くいます。そしてその感性の豊かさは年齢を重ねた同様の方々の姿、とても礼儀正しく相手を気遣うことができる出会った瞬間に「大丈夫そう」と安心できる方々の日々に重なっていきます。

 

 

HSP傾向の方々のもう一つの傾向として「言語性知能の高さ」が背景にあると考えられます。思考力、察する力、感じる力どれも高すぎて自らの言動を振り返りすぎる「内省力の高さ」故に周囲の出来事を自らの言動と関連付けてしまい、自分が悪かったと感じてしまう。周囲のテーマと自分のテーマの整理がうまくいかず周囲のテーマに巻き込まれやすくなります。「言語性知能の高さ」を活かして苦しい渦に巻き込まれにくい生き方としては「大丈夫な場所で大丈夫な人」と時間を過ごしたり仕事をしたりすることです。らふくんもそうですが圧倒的な表現力と豊かな感性の持ち主ばかり。言葉で繋がる力にとても長けているのに人間関係にエネルギーを奪われるとその絶対的な強みが活かしきれない状況が続きます。

 

不安の強い子どもたちにとってHSP 傾向の方々は誰よりも心の味方となりうるかもしれません。来実では一緒に辛さを強みに変えていきたいと、勇気を出して一歩踏み出したいという方々と一緒にサポートルームを作っていきたいと思っています。もし自分の力の活かし方に悩まれている方がいらしたら子どもたちの応援に自らの経験を活かして力を貸していただければ嬉しいです。

 

2021-09-14 06:03:00

離れていても共に頑張れる友人たち

いつも当ルームのホームページをご覧いただきありがとうございます。

 

このホームページはまだ当ルームスタッフから限られた方々だけにご紹介している段階です。丁寧に対応していくためには限られたスタッフのマンパワーでどこまでできるかの見極めが大切になります。幸いたくさんの仕事仲間や友人が一緒に新しい試みを支えてくれていて日々子どもたちとの出会いに元気をいただいてます。

 

 

「大切にしてもらえる」体験が人の原動力になります。子どもたちにはご家族と同じくらい自分のことを「大切に思ってもらえる」心の友を来実での時間の中で見つけてくれたらと願います。

 

 

長い人生の中で出会いをいただく人は限られていますが自分の一つひとつの選択の中で出会える人、その選択をしなければ出会えなかった人が私どもの日々を支えてくれています。今回、大切な友人たちに来実のホームページを見てもらい忙しい中でたくさんのメッセージを届けてくれました。

 

 

コロナ禍で次にいつ会えるか分からない離れた友人ばかりですが、私どもの苦しいピンチを幾度も支えてくれた大切な心の友。「自分もこのようになれたら」と感じさせてくれる私どもにとっての大切な「心のモデル」でもあり「心の師」でもあります。何かあればすぐにかけつけて力になりたい。そう思える人がいることは年齢を重ねれば重ねる程幸せなことだと感じます。「いつか友人たちが年齢を重ねて今の仕事を離れた時に一緒に大きなチームで来実の子どもたちと時間を過ごす」私どもにはまだまだ大きな夢の続きがあります。

 

 

「離れていても共に頑張っている」一緒に子どもたちが向き合うテーマを共に越えていけるホッとできる繋がりが来実の子どもたちにもそのご家族にも生まれますように応援してまいります。「繋がったみんなが大きなチームになる」そんな来実でありたいと思います。

2021-09-12 06:40:00

繋がりを求めている子どもたち

来実の本格的な活動はコロナの状況を鑑みてこれからになりますが、現在遠隔地の子どもたちの学習サポートを並行して行っています。

 

今回当ルームに導入させていただきましたネット教材‘すらら’は一人の子どもの思いに添って支援職や保護者の方々、これまで不登校を経験された方々で議論を重ねながら辿りついたネット教材です。今回ご縁をいただいたことですららを利用されている子どもたちが日々様々な思いで過ごしていることを改めて知りました。

 

 

すららは特に学習を受ける機会が少なかったりして学習における自信が十分でない子どもたちにも安心して家庭でもご利用いただける教材です。各専門の先生方で共同開発されたこともありとてもきめ細やかに構成されてます。

 

 

私どもが今回感激したのは教材の中身以上に保護者様や子どもたちをサポートする機能が充実していることです。

 

 

コーチングメッセンジャーという機能があり、子どもと保護者と私どもスタッフ(教師IDを使える者に限ります)でチャットでやりとりできる機能があります。希望があれば利用している子どもたちや保護者様をグループで繋いで一緒に学習(やりとり)することもできます。

 

学習習慣を身につけて慣れないパソコンやタブレットで学習するのは長期間学習から離れている子どもたちにとって大変なことでもあります。学習以上に子どもたちは誰かとのやりとりを求めていてやりとりを重ねる中で主体性が増し、驚く程元気になっていく様子も伺えます。

 

 

人間関係で不安を抱えた子ども、心の感度が高く受けとめる力に長けている子どもたちにとっては相手の表情を気にせず直接会わなくても大丈夫な人とのやりとりは気持ちが楽になり心をほぐせるよか機会かもしれません。話すのは苦手だけど文字で自分の気持ちを伝えると感情表現が更に豊かになる感じがします。メールだと長くなったりして返信の内容を考えるのに時間を要しますがチャットだと気軽なのかもしれません。

 

 

この取り組みはすららを導入されていない学校等でも子どもたちとの関係つくりに効果的かもしれません。直接合わなくても子どもたちが安心して誰かとやりとりできるように応援していく中で子どもの好きなこと、やってみたい気持ちを共有しながらソーシャルスキルを磨いて自己実現に向けて応援していければと思います。「分からないこと、困ったことを安心して誰かに話せる」スキルは今後の子どもたちの長い人生の礎となります。一番応援したい部分でもあります😺

2021-09-10 06:21:00

興野医療アドバイザーから皆様へ

 

  子どもの支援をしていると、さまざまな悩みを持つ子どもと家族と出会います。精神科医療者の立場から、いちばん困るのが、「学校に行けない」という悩みです。もしも病気が背景なら、検査や治療をして状況が改善することもあります。集中力や学習効率などの問題にも一部は関与できます。ですが友人関係や教員との関係、家族背景などが大きな要因の場合、病院からできることは少ないです。せめて日中の通所先の提供だけでもできないかと模索してはいますが、なかなかうまくいきません。

   学校に行きづらい子どもたちには、3つの支援が必要だと思います。①日中活動の場の確保。これは引きこもりを防ぎ、生活リズムを保つことにもつながります。②話し合える仲間の確保。対人交流スキルは将来どんな生き方をするにしても求められますし、経験を積まないと身に付いていかないものです。③学習環境の確保。基礎的な学習はさまざまな技術を習得して将来活かすための土台となります。

   来実スタッフが中心になって進めているオンライン学習の試みは、これらの支援ニーズに応えようとするものです。理想にはほど遠く、あくまでも小さな一歩です。ですが小さな一歩に大きな意味があります。まずは学習支援を行うことで、そこから派生して居場所作りや仲間作りが進んでいくことがあります。大事なことは、いままでは支援を受けられていなかった子どもたちにも、少しでも支援の手が届くようになるかもしれないということです。

    時代の変化と共に学校のあり方も変わっていくでしょうし、子どもたちに求められる「学ぶべきこと」も変わっていくでしょう。ですが「学校で学びづらい子どもたちに、どんな学びを提供できるのか?」という社会的な課題は残るでしょうし、それを考えていくことは大人の責務だと思います。決まったやり方が確立されていない以上、手探りにはなりますが、だれかがチャレンジしないと前に進みません。その勇気ある人の1人が前村心理師です。この小さな挑戦を応援して、大きな支援の形に育てていきたいですね。 

          

           医療アドバイザー  興野康也

2021-09-10 04:49:00

Bさんの癒やしの‘絵’

来実のピアサポートスタッフには素晴らしい画力をもたれたBさんがいます。

 

Bさんは絵で気持ちを表現されるのがとても上手で自分の経験を4コマ漫画にされたりしながら世界を広げていかれています。

 

今回、Bさんに来実のスタッフの印象で「動物に例えるとしたら」みたいな感じで絵に表現してもらいました。もう見るだけで癒やされる絵をたくさん送ってもらいました。

 

本当はスタッフ紹介の顔写真のところに添付したかったのですが、私の技術が追いつかなかったため最初のスライドショーに加えてあります。是非ご覧下さい!友尻先生の優しく力強く私たちを包んで下さるイメージのスライドもあります😺

 

Bさんには夢の続きがたくさんあります。後の数少ない芸術療法家になられるのではないかと今からとても楽しみです。来実ではBさんには子どもサポートにも力を借りながらBさんの今後も全面的に応援していきます。

 

ちなみにこの素敵な絵を描かれるBさんは今後ぶけぐらにも時々遊びにきて下さります。読書もお好きで太宰治で何時間か語れる方です。Bさんとお会いされるときっと世界が広がります。私どもスタッフもその一人です!