インフォメーション
2022-05-20 05:10:00
自分に合う環境を選ぶ力
昨晩、嬉しいお電話をいただきました。
苦しいことが重なり人目も気になりなかなか外出も登校もできなかったCさんが今春から通信制高校に在席。高校生活が楽しく毎日予習までして提出したレポートも先生方に褒められて月2回のスクーリングも楽しく参加できているとのメッセージをいただきました。
なかなかみんなと同じように学校生活が送れず悩みを重ねてきたCさん。丁寧さと自分の好きなことに関する関心、意欲の高さはピカ一。ご家族も本人の意志を最優先で対応されてきました。
たくさんの高校から今の高校を選べたのは本人自身です。自分に合う場所に辿り着く。自ら選ぶことでこれだけの勇気と元気がたまるのは感激ですね。「自分が安心できる環境に身をおく」ことが子どもの成長にいかに大切かを再度教えてくれました。安心の場所に辿り着くまでに応援してくださった方々がいてくださったのも本人にとっての大きな強みですね。
「温まった卵から雛鳥が殻を割って外に出てくるのを本人の力を信じて待つ」-殻を無理やり破るような強引な支援ではなく、心を温めるのが大切。自分一人で温めるのは人間なかなか難しい。もし中学時代に無理を重ねすぎていたら今のエネルギーは充足されていなかったかもしれません。自らの選択で人生は開けていきますね。Cさんの勇気とご家族の支えに学ばせていただきました。「意志あるところに道あり」ですね。Cさん、ありがとう!これからの安心の日々を心から応援してます。
2022-05-17 23:37:00
人生があなたを求めている
苦しくなった時に「何のために生きているのか分からない」そう思うことは一生の中で幾度も訪れるかもしれません。不安になるのも緊張するのも闘い続けたからこそ、頑張り続けた身体からのメッセージです。不安の大きさに度合いはありません。自分のことが分かるのは自分。守ってあげられるのも自分です。
恩師からいただいた言葉が今でも胸にあります。
「朝目が覚めたらこう思えばいい。今日も目が覚めた。今日も自分は生きている。自分にできることがあるから今日も生きているんだ」
人生、一人ひとりに必ず自分にしかできない役割がある。その役割を担うことで誰かが少しでも安心したり喜んでくれたりすれば元気をもらった相手もまた誰かの力になれる。人間関係で傷ついた心は人間関係で癒やしていくことができる‥信頼する福祉士の言葉でもあります。
過去の苦しかった経験を力にかえて心理学や福祉の勉強を始めたメンバーが増えてきてとても嬉しく思います。勇気ある選択の先には安心の道が開けていくことでしょう。「意志あるところに道あり」ですね。大切な子どもたちの応援を信頼できる仲間と一緒にできる‥チームが充実していくことが今から楽しみです。
「今日も自分にできることがある」
今日一日、自分にできることを‥ぼちぼちいきましょう!
2021-10-09 05:19:00
子どもの勇気に力をもらう
当ルームのホームページに素敵な絵のプレゼントをしてくれるAさん。
そのAさんとピアサポートメンバーのBさん(当ルームのホームページの可愛い絵の担当)が初めて対面で会うことができました。Aさんは髪を自分で結びとても可愛かったです!
Aさんは学校やお店等たくさん人がいる場所に行くと緊張が強くなりなかなか車からおりることができずに悩んでいました。そのAさんが「緊張する〜」と言葉にしながらお母様と一緒にめいいっぱいの勇気を振り絞ってぶけぐらまできてくれました。ずっとネット教材すららの学習チャットでやりとりを重ねてきた二人。まるで初デートのようで見守る私たちも本当に嬉しかったです。
Aさんのお母様がAさんが勇気を出して最近保健室に自分から2回も行けたことを嬉しそうに語られました。自分からやってみたいと言ってくれたのが何よりも嬉しく、その嬉しそうにされるお母様のお顔をみてまたAさんも元気をもらう。母と子の絆の温かさを目の当たりにして涙が出そうなくらい喜びをいただいた一日となりました。
Bさんの勇気にも拍手です。Bさんは心理学の勉強をするために大学に編入された努力家です。Bさん自身のこれまでの体験をこれから誰かのために活かしていきたい、その思いで来実で一緒に子どもたちの応援をして下さっています。
Aさん、お母様、Bさん‥気持ちの優しい方々と過ごすだけで人は心が充たされます。出会えたことに感謝しながら今日もまた子どもたちの穏やかな一日を願って私たちもぼちぼち頑張ります!
2021-10-08 06:01:00
自分のことを自分で決める
「自己決定」ができるようになると子どもも大人もエネルギーがたまり徐々によか方向に向かう印象を受けます。
今日は何を食べる、どんな服を着てどう過ごす、一つ一つのことを自分で決めることにはかなりエネルギーを要します。
ですからエネルギーの充電が大切になります。車もガソリンが切れる前にガソリンスタンドに寄るように子どもたちもエネルギーを充足する場所が必要。家で過ごすことを選んでいる子どもたちはきっと家が一番安心してエネルギーを貯められる場所なんだと思います。「家が一番ホッとする場所」であることは子どもにとっても大人であっても幸せなことだと思います。
よく学校に行けない子どものことをよく理解されていない方が子どもが学校を休みがちになると「怠学」と言われることがあります。学校がある日、世間一般的に平日と言われる日に皆と違う場所、自宅で過ごす経験をされたことがない方には想像ができないのかもしれません。休職して休んでいる時に同僚から「毎日日曜日ってどういう気分?」と言われたことがあります。その時はかなり落ち込みましたが、相手のきつさがよく分からない方のテーマだと考えれば大丈夫です。周囲のテーマとの線引きができるようになることが大切です。
周囲の人と違う場所で違う学び方、過ごし方を選んでいる子どもたちがいたら子どもたちなりに様々なことに精一杯向き合ってきてエネルギーをためられる家庭で次進みたい方向への準備をしていると考えていただくとよかと思います。全ての人に分かってもらえなくても子どもにとって一番大切な人に分かってもらえるのが何よりもの充電になります。
エネルギーをためた子どもたちの進みたい方向に添ってご家族がマラソンの伴走者のように一緒に不安や緊張に寄り添いながら応援されています。ぶけぐらでお話し伺う皆様は子どもの長い人生が豊かに幸せになりますように願いながら親子一緒に成長していこうとされていて私どもが日々学ぶことばかりです。子どもの力を信じて「子ども自身のことは子どもが決める」皆でゆっくりお互いにエネルギーをためていきましょう。子どもを支える家族が辛くなく安心できる方法を選んでいかれるのが子どもにとっての安心に繋がります。
2021-10-05 23:04:00
興野医療アドバイザーからの言葉をもとに
先日興野先生にオンライン面談をお願いされた子どもさんがいます。とても気持ちの優しい子どもさんです。
様々な環境の変化に心身おいつかなくなり学校を休みがちになりました。家庭で過ごす時間が増えると家庭での安心感は増えますがその一方で時間の過ごし方を調整する大きなテーマが生じます。
ストレス対処法の一つに「回避」という対処法があります。強いストレスから十分距離をとり心身を整えます。一見逃げているように感じられるかもしれませんが自分の身を守れるのは自分だけです。ゲーム等好きなことばかりに没頭するのにも意味があります。その時間は嫌な記憶から離れることができます。
ただ同じ方法ばかりでストレスを軽減していくとその行為から依存に繋がることもありそこの調整が難しいところです。ストレスを緩和する方法を他のことでも上手に見つけていけるとバランスのよい時間の過ごし方ができるようになり自分でコントロールできることが自信に繋がります。
興野先生からアドバイスをいただかれたお母様が面談後に早速本人とゲームの使い方や時間の過ごし方等を一緒に話をされたそうです。素晴らしいですね。母子一緒にこうしてみようと本人のテーマを共有していただき応援してもらえる。子どもにとって何よりものエネルギーになります。保護者としてできること、子ども自身でできること、私ども支援職でできること。各々の役割と力の活かし方が見えてくるとよか方向に進みやすくなります。子どもの力を信じていらっしゃるからこそのお母様の言葉であることは子ども自身にも伝わる時が訪れます。
お母様の主体的な取り組みに私どもも元気をいただいた一日となりました。お母様とお話ししていると子どもさんを大切に思われていること、子どもさんの気持ちを優先して応援されていらっしゃることが伝わってまいります。興野先生からも子どもさんの豊かな力を一緒に応援していきましょうとのメッセージをいただきました。
受診できなくても興野先生からご助言いただくだけで元気をいただきます。何でも直接会うことが最適と考えてしまいがちですが物理的な距離を保ちながらお話しができること、時間を調整しやすいこと、子どもを応援する他の支援職も一緒に参加できること等良い気づきも多く、オンラインならではの良さもたくさん感じる一日となりました。興野先生と面談にいらしてくださった親子に心から感謝いたします。