インフォメーション
2021-09-23 04:36:00
人吉市の子ども支援の形 パート2
先日、人吉市の子ども支援において素晴らしい先生方が数多くいらっしゃり益々充実の方向にあることをお伝えしました。
ご紹介できなかった私たち支援職の大切な連携機関に人吉市にある適応指導教室「かがやき教室」があります。
現在お二人の女性の先生方が対応して下さっています。とても穏和なお人柄素晴らしいご経験豊富な先生方で利用された子どもさんたちや保護者からも安心して利用されているとよく伺います。
人吉市内の各学校内に相談室や学習ルーム、別室等を設けられて登校が不安であったり集団に入れず不安を抱える子どもさんたちの安心感を増やす取り組みをされています。各学校での取り組みは年々充実していて学校独自の取り組みと人吉市の子育て相談員の先生方のコラボレーションの支援の中でどんどん元気をためていく子どもたちもいます。
学校という場所に強い緊張や不安を感じる子どもさん、学校内の別室へ通うことが難しい子どもさんには私どもはまずかがやき教室をお勧めします。学校に登校する前の心と身体と学習習慣等、様々な多面的な準備をお二人の先生方が優しく心を包んで下さりながら支えて下さります。
これまでかがやき教室を利用したたくさんの子どもたちが学校の別室に復帰し、復帰したあと別室で後輩を支え自信を増していく姿がありました。「安心して人と繋がる」体験、「苦しいことを誰かに伝える」スキルを身につけた子どもたちの姿からかがやき教室のお二人の先生方の日々のご対応の丁寧さと温かさが伝わりいつも感謝ばかりです。子どもたちに笑顔が戻るとこんなに嬉しいことはありません。
今回の来実での取り組みは、「自宅以外の場所で人と過ごす」ことがまだ難しく子どもがかがやき教室を利用するまでの準備にまだ時間がかかる場合の様々な準備を重ねていく機会としての新たな取り組みとなります。外出不安を抱える子どもたちにとっては一つひとつにエネルギーをつかうことが少なくなく日々の安心や学習等に辿りつかず終日不安を抱えることも少なくありません。その子どもたちに安心の繋がりや学びの機会を少しでも提供しつつご家庭と支援職で連携して取り組み、子どもの気持ちや状態が整えば少しずつかがやき教室や学校の別室にお繋ぎしていけるように応援してまいりたいと思います。
人吉市内にお住まいの子どもさんで不登校で悩まれていて学校以外の場所であれば安心して勉強できそうな状態であれば人吉市内にはかがやき教室という素晴らしい適応指導教室がありますので学校や市教委にご相談いただき一度ご見学に行かれてみられると子どもさんも安心されると思います。是非ご検討されてみて下さいね!
2021-09-20 17:13:00
来実での面談や体験学習をご希望の皆様へ
現在、学校等での面談が不安な子どもたちや保護者様の面談や体験学習にぶけぐらを利用させていただいています。ぶけぐらはとても静かな環境にありますので不安の強い子どもたちも安心してきてくれています。
様々な体制が整うまでは状況を見ながら対応していくことになりますが、コロナの状況も考慮してできるだけオンラインシステムをフル活用して対応してまいります。
学校や学習から長く離れていた子どもたちにとっては学習の習慣を身につけるまでが大変でモチベーションがなければ習慣化していくことは難しいです。そこで当ルームでは繋がりの中で主体的に学習へと繋げていくことを試みます。学習というと座学の勉強をイメージしますが感性の豊かな子どもたちにはやってみたい活動が他にたくさんあるようです。やりたいことを通じて当ルームピアサポーターと子どもたちが繋がり一緒に少しずつ他の学習にも繋げていければと思います。
子どもたちに最初の段階でやってみたいことを確認します。その希望をもとに長期目標を一緒に決めて具体的にできそうな短期目標から取り組んでいきます。今大学生のサポートメンバーとのやりとりの中で関係性を深めながらエネルギーをためて少しずつオンラインですららを活用して一緒に学習する方向で頑張っていこうとしている子どもがいます。「不安なことは一緒に乗り越える」二人のやりとりからは周囲が元気をいただいています。
すららのチャット機能は周囲でも見守れる形になっているため子どもたちが安心できる距離感で利用できるメリットがあります。見守りながらどんどん新しいことにもチャレンジしてみたい気持ちを応援できればと思います。
文字を介したやりとりは経験を重ねた支援職でもかなり難しく感じると言われます。ただこのやりとりで誰かの力になれる経験を支援職を目指す方々や来実の子どもたちが重ねてくれたら未来は少しずつ開いていく、そんな予感がします。来実では体験学習→ピアサポートメンバーとの関係性構築→長期目標(その子だけの支援プログラム)→ピアサポートメンバーによるオンラインシステムでの5教科の家庭学習+ソーシャルスキルトレーニング的継続的サポート→安心を増やしていく‥形で考えています。
メニュー→カレンダーに来実をご利用できる日を記載してあります。面談等や体験学習は来実マークのついている日の18時〜20時までに対応する予定です。ご希望の際はホームページの問い合わせもしくは当ルームのメールアドレスまでご連絡いただければありがたいです😺
2021-09-19 08:38:00
限りがある中で支えること
ご家族から「子どもからの要望にどこまで対応してあげればよいのか」というご相談をよくいただきます。
子どもを支える方法には答えがありません。一人の子どもに良かったから別の子どもに合うかというとそうでない場合も多くあります。
一番大切なのは「対応することでお互いに苦しくならない方法」を選ぶことです。そのために相談業務の中では「枠組み」があります。おおよその対応できる時間を先に相手に伝えてその中で相手の希望を伺う仕組みです。これは日常の対人関係、親子関係にも応用できます。
例えば相談業務の中で「毎日相談にきてもいいですか」とご希望があった場合、毎日相談を受けることがお互いの関係性にどう影響があるかを考えます。休みの日に急にご相談されたい場合も不安の強い方にとっては「対応して下さる人」はよい人で対応されない人には「冷たい人」という印象をもたれるかもしれません。
成熟した安心できる関係性では「できないことはできない」と断ることができます。ただ子どもの心はそこまで一気には強くなりませんのであらゆる方法で相手との関係性を確認するために強い要望が生じることがあります。何かのテーマを乗り越えようとする際にはよく生じる状態です。そして子どもが乗り越えるテーマであるはずなのに周りが頑張って対応しすぎると結果的に子どもは困らない状況が生まれ、子どもの課題なのか親の課題なのか学校の課題なのか支援職の課題なのか、課題の本質が見えなくなり支えている側が苦しくなるという難しい状況が生じます。医療アドバイザーの興野先生もよくおっしゃりますが「助けすぎず子どもが困る状況をつくり子どもからサポートを求める力を育てる」ことが大切です。
とはいっても子どもによってストレス耐性も違いますので皆同一に対応するものでもありません。どこで線を引けばよいのかどこまで助けてあげればよいのか本当に難しいですね。
まず「自分にできること」を子どもに示し、その中で子ども自身がどこまでできるのかを子どもと一緒に確認しながら子どもの要望や思いに無理のない範囲で対応することだと思います。もし相手が求める以上に対応しすぎて関係性を維持しようとしたり断りきれない不安が続く場合は「自分自身の中に相手から見離される不安」がベースにあることがあります。一見、子どもや相手のテーマにみえますが、親御さん自身、相談を受ける側自身のテーマであることもあります。苦しくなっても見離される不安で繋がる関係性を続けてしまう傾向が続くと共依存関係へ移行していきます。大人になってからも続く苦しい関係です。「相手にも事情がありできないことがある」ことが分かるようになると人間関係は安定します。
子どもと親、相談する人と受ける側の間にきちんと柔らかい心の境界が見えるようになると安心して相手に自分の思い、要望を伝えられるようになります。逆に自らの関わりで何とか改善しようと思い心の境界が見えなくなると子どもは安心して気持ちを表出できなくなります。どこまで自分に気持ちを出してよいのか、限りのない心の世界だからこそ境界を接する側でもてるかがポイントです。
学校にいく、いかない、考える。人に会う、会わない、考える。誰かとやりとりする、しない、考える。子どもが決めていいことは子ども自身が決めれるように考える時間をきちんと確保できるように応援していければと思います。そのためには応援する側の人間が「自分にはここまではできるけどこれ以上はできない」ということを子ども本来の力を信じて十分に伝えていくことが大切です。そして断れない関係の人とは周りの力を借りてうまく距離を保つ。自分が健康であり余力があれば人の力になれる。自分が苦しい時は自分の力は自分のために使う。自分が安心できる方法がきっと子どもたちの安心に繋がります。
2021-09-18 07:28:00
自らのご縁から 我が子のご縁へ
今回のこの取り組みは以前からの仕事仲間との大切なご縁があってこそです。
友尻総合アドバイザーと福山支援コーディネーター、前村心理応援スタッフは8年程前から同じ子ども支援チームで人吉球磨管内の子どもサポートで時間をともにしました。細かい打ち合わせをしなくてもお互いの役割や考え、心情等が分かる(もしくは違っていても許してもらえる安心感がある)ため困難な状況の中でも「大丈夫大丈夫」と誰かが誰かのピンチを補い合うことができます。今回、ずっと以前から温め思い描いていた仲間との夢の具現化の一歩目を踏み出せたことはその一歩目にたくさんの子どもたち、保護者様、学校の先生方、支援職、そしてスタッフ家族の応援のおかげです。本当に本当にありがとうございます。
更に今回は管内の子どもたちのピンチを幾度も幾度も助けていただいた人吉球磨地域の子ども支援の大黒柱の興野先生に医療アドバイザーとしてお力添えいただきます。既に興野先生とのオンライン面談を心待ちにされている親子もたくさんいらっしゃります。
興野先生と初めてお会いしたのは3人がサポートチームで出会ってから間もない頃ですが、初めて興野先生にお会いした時に確かな安心感と「大丈夫」という何だかずっと一緒にお仕事をしてきているような不思議な感覚がありました。多分子ども支援を通じて同じ思いで子どもに向きあってきていたからだと思います。まさに子どもたちが与えてくれた興野先生との素晴らしいご縁に感謝ばかりです。興野先生が私どもの傍で笑って下さるとどんな困難な状況でも「大丈夫」という安心感と揺るぎない信頼感があります。
私ども子ども支援職にとって医療、教育の連携は長期間苦しい状況にありました。興野先生との出会いで希望の光をいただき子どもたちやご家族に安心を増やしていくお手伝いの選択肢が更に増えつつある現在の状況をとても嬉しく思います。興野先生をはじめ快くお力添えいただける興野先生のご家族、吉田病院の村上院長先生はじめスタッフの皆様のお力添えなしに今の子ども支援の形はありません。更にこの支援の輪が広がり支援を必要とされる方々に届きますように。
そして今回また嬉しいメッセージをいただきました。あるお母様家族が当ルームの友尻総合アドバイザーに中学生時に英語を教えていただいたとのこと。そして今回子どもさんが友尻総合アドバイザーに繋がるという素晴らしいご縁となりました。友尻総合アドバイザーの英語の授業から今回の来実までに辿り着くまでにはかなりの年月が経ちました。ただ月日は経っても友尻アドバイザーの優しい笑顔とその笑顔を覚えていて下さったご家族の受けとめるお力の丁寧さはきっと変わらずこうしてご家族から子どもさんに繋がっていく温かいご縁に心が温まるひとときをいただきました。
来実は私どもスタッフにとって我が子のような思いで子どもたちをご家族と応援していきたい、そんな場所になりつつあります。みんなでゆっくり安心の形に築いていければと思います😺
2021-09-16 06:29:00
大学生のBさんから 小学生のAさんへ
ホームページのスライドショーには大学生の当ルームピアサポートメンバーのBさんの癒やしの絵が掲載されています。更にホームページのメニュー→子どもたちの作品には小学生のAさんの可愛らしい絵が掲載されています。
Aさんが元気がたまって描いた絵をのせてみたいと嬉しいお願いがありました。時間をかけて色々考えイメージしながら一生懸命描いてくれた大切な絵です。細やかに丁寧に描かれたこの作品にはAさんの丁寧さ、優しさが溢れています。相手の状況に優しく心配りができるAさんやご家族の言葉に私どももたくさん元気をいただいてます。やりたいことを自分で考えながら表現する、とてもよか自己表現です。皆で温かくAさんの今後を応援してあげたいですね。
今回、来実の中で絵の好きなAさんに同様にAの好きな大学生のBさんが繋がり素敵なコラボレーションとなりました。好きなこと、関心があることが同じであることはそれだけで元気をもらいやすく、出会いが1+1=2ではなく3にも4にもそれ以上にもなる出会いによる溢れるパワーを二人のやりとりから感じます。もちろん二人ともまだまだ成長過程で見守っていく来実スタッフの中で遠慮なく自己実現に向けてやりたいことを具現化してくれたらと切に願います!皆様、ゆっくりご覧下さいね〜😺