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2021-09-07 05:32:00

‘らふくん’から 来実の子どもたちへ

 

一人の子どもが学校に行けなくなった時の思い、そして学ぶことの意味をこれだけ深く考えていることに私どもも驚くとともに新たな問いをいただいた気がします。らふくんはずば抜けた言語性知能と言語理解能力の持ち主でもあります。同級生と一律に同様に学ぶ形はらふくんにはずっと苦しかったのかもしれない。その中で今回困難な状況に向き合いながら見つけたらふくんの自らの学びの形を応援してあげたいと切に願います。以下、らふくんからのメッセージです。(思いの確かさと圧倒的な表現力にらふくんの豊かな未来が描かれます😺)らふくん、メッセージありがとう!皆様、来実の子どもたち是非ご覧下さいね!

 

 


2021年9月7日(火) 

僕は、今年の梅雨が始まる頃から学校に行かなくなったヒキニート初心者です!
ヒキニートになるとやっぱりネットへの出入りが激しくなり、一日中部屋にこもってはゲームやYouTubeばっかりしていました。もちろん、自暴自棄になったり、自己嫌悪に陥ったりなどしょっちゅうで、自分が生きる意味も何をしたいのかも分からない日々をすごしていました。そんな毎日を変えたのはネッ友に言われた「配信者やってみたら?」という一言でした。配信者になってからは、絵師さんや配信者友達、リスナーのみんなに必要とされ、毎日がとても充実しています。将来、配信者を仕事にするかと言われたら分かりません。ましてや、その技量があるかも分かりません。
僕にとって生きる事は目的ではないですし、自分が配信者や声を使った仕事をしたい!という目的の手段でしかありません。生きるために働いたり、人のために働いたりするのではなく自分のスキルを磨く!そのためにそれにあった仕事にしようと言うだけです。昨今、生きることを目的として働く人が増えている気がします。したくもない仕事、なんのスキルも得ることが出来ないような仕事をつづける…。人間はどれだけ長く生きたかよりもどれだけの経験をし、多くのまなびを得たかだと思います。
僕も若いと呼ばれる年ですがそれよりも若い皆さんは、多くの経験をし、学ぶことも沢山あると思います。僕は、学校に行かなくなったこの数ヶ月で学校で習う勉強より大切なものをいくつも学べました。例えば、色んな年齢層の人との関わり方や音楽関係の勉強も出来ました。やりたい事が1個見つかれば鎖のように次から次にやりたいことは見つかっていきます。そのやりたいことが見つかるように少しでもお手伝い出来ればいいなと思います。長文でしたが最後まで読んでいただきありがとうございました。幼稚な所や子供っぽい考えがあるかもしれませんが僕も成長過程なので見逃してくださると幸いです。
              ペンネーム らふくん

 

らふくんからのメッセージは学びの本質を問われている気がしました。らふくんの感じたことは多くの子どもたちからの大切なメッセージだと思います。子どもたちの学びたいことと大人が求める学びの内容が子どもの状態や思いによってはかなり離れている状況があることが考えられますね。外国では早い年齢から子どもたちが関心を抱くことやストロングポイントを伸ばす教育を尊重している国もあります。もっと子どもたち一人ひとりが伸び伸びと自分の良さを活かせる学びの選択肢が増えていけばと願います。

 

・子どもの学びは学校以外にもたくさんある。だが学校でエネルギーを使い果たしてしまう心の感度の高い子どもたちにとってはやりたい学びに使うエネルギーが切れてしまう。学校での学びの選択肢を増やしていきたい。

 

・東京のある学校の取り組みにあるように午前は学びに必要なスキルをまなぶ教科の学習、午後からは選択授業で子どもたちが学びたいことを学べる時間を確保するなど、学びは楽しいと思えるような取り組みができればいい。

 

・「一つやりたいことが見つかると次にやりたいことが鎖のように見つかる」らふくんの言葉に大人の自分にやりたいことがないことを痛感した。やりたいことが見つからない大人が子どもに学びの楽しさを伝えられるのか。自分の余裕のなさに気づかされた。やりたいことが見つかるには気持ちの余裕も必要。子どもたちが少し余裕をもって日々を過ごせるようにまずは自分から。

 

 

らふくん、らふくんのやりたいこと、興味のストライクゾーンを深めて道を切り開いていってね!というメッセージがたくさん届きました。「意志あるところに道あり」です。ちなみにらふくんはこれから来実の子どもたちを遠隔サポートで応援してくれる予定です😺

2021-09-03 06:06:00

セカンド学習ルーム 「来実」のこれから

いつもたくさんの皆様に当ルームホームページをご覧いただき本当にありがとうございます。

 

「来実」はコロナ禍の状況を鑑みて子どもたちや保護者様の安全と安心を一番に考えて運営してまいります。

 

セカンド学習ルーム「来実」には利用される子どもたちの「願い」をたくさん込めてみんなで築いていければと考えます。「学習」とはお勉強のイメージですが、子どもたちが安心して毎日を過ごために必要なことや身につけたいことは全て「学習」です。様々な学習方法、過ごし方、今後の進路等、子ども自身が「この形なら大丈夫」と安心の方法を自分で決める力、自分の形を築いていくことを応援してまいります。

 

コロナ禍の状況が落ち着くまでは当面はオンライン学習+定期的な面談等(本人難しい時は保護者様だけで大丈夫です)+定期的なオンラインシステムを活用した家庭学習のフォローで対応してまいります。個別にご相談されたいことがございましたら遠慮なくお声をかけていただければ可能な限り対応してまいります。

 

「来実」を安心して子どもたちに利用してもらうために遊戯療法(プレイセラピー)的な関わりも取り入れてまいります。遊戯療法とは遊びを通じて相手と関係性を築きながら一緒に困っていることを乗り越えていく力と自信をつけていく心理療法の一つです。言語化が苦手な子どもには言語面接は非常にストレスになります。保護者様と一人の心理士がお話しさせていただく間に子どもさんともう一人の応援スタッフが遊びながら過ごす「親子並行面接」のような形での面談を予定してます。子どもさんの状態に応じて安心して過ごしていただけるように対応してまいります。コロナが落ち着きましたら少人数から初めていきたいと思います。

 

 

今もしなかなか登校できないお子様へのご対応に悩まれている保護者様に初期対応として一番効果的な対応をご紹介しますね。お子様の好きなこと、元気がたまることを一緒になさってみて下さい。ゲームでも折り紙でも何でもよかです。子どもは「学校に行けない自分も受け入れてもらえる」安心感で元気がたまっていきます。

 

当面は人吉一中傍の「ぶけぐら」という喫茶店をぶけぐらのご家族の皆様のご配慮で営業後の18時〜20時を無料でお借りすることになりました。ご家族皆様お優しく私どもも大分以前からよかご縁をいただいております。子どもたちの幸せをぶけぐらの皆様も願っていらっしゃります。定期的な面談はぶけぐらで対応します。またゆっくりお伝えしますね!

2021-09-02 06:25:00

人吉市の子ども支援の形

私どもスタッフは人吉球磨地域において長い間同じチームで子ども支援をさせていただく機会をいただきました。あまり細かく打ち合わせをしなくても各々が求めていることが大体理解できるので安心して対応できます。チーム支援においては時にお互いの支援のスタイルや価値観によっては意見の相違でケース会議等でももめる等、関係者同士の関係構築にエネルギーを注ぐ必要も生じます。誰とどのようにチームで対応するか、子ども支援においてもどの仕事においてもとても大切かもしれません。

 

 

私どもも人吉市の子ども支援において多くの学びをいただいております。

 

1   関係機関の連携が素晴らしい!

 

2   市の子育て相談員に永田先生と吉村先生の強力な先生方がいらっしゃります。子どもの登校支援から学習支援、先生方の相談、保護者対応まで全面的なお力添えをいただいてます。人吉市の子ども支援においてかけがえのない存在のお二人です!

 

3   市の福祉課の先生方が素晴らしい!友尻先生、有田相談員、田中相談員、3名の経験豊富な皆様が穏やかでお優しいお人柄で各家庭の悩みを包んで下さります。先生方の豊かなご経験によるサポートに苦しんでいる子どもたちがたくさん心救われてきました。いつもいつも温かいお力添えいただきありがとうございます。

 

4 療育相談員の椎葉さんは子ども発達支援のスペシャリストです。椎葉さんのお言葉はよくご一緒させていただくケース会議でも保護者や私ども皆の心を包んで下さります。幼少期から丁寧に子どもを保護者や先生方と一緒に支えてこられた椎葉さんならではの的確なアドバイスに私どもも大変学ばせていただいてます。椎葉さんのお言葉を毎回必死にメモをとらせていただきながら会議に臨みます。ぴゅーぱの田村さんにもたくさんの子どもたちが幼少期から応援いただいてます。発達症を抱える人間関係でも悩みやすい子どもたちが田村さんの療育にはとても安心感を抱いています。思春期になって成長して悩みが変化した時でも安心して田村さんに相談できるのは子どもたちにとっても保護者にとっても心強いことです。

 

5   医療連携は興野医療アドバイザーのご勤務先の吉田病院のスタッフの皆様。幾度も子どもの緊急対応も受け入れていただきました。ちなみに吉田病院にも子ども支援チームがあります。興野先生がご講演されたりチームでストレスマネジメントの授業にお力添えいただいたり病院全体で子ども支援の充実を目指されてます。医療センターの小児科の先生方にも大変お世話になっています。

 

 

6  そして市教委の先生方と志波教育長先生。志波教育長先生は太陽のように明るいお人柄で子どもたちや私どもに元気を与えて下さります。私どもにとって子ども支援のスーパーバイザーのような心丈夫な先生です。市教委の松本先生、東先生方にも以前から私ども皆とてもお世話になっております。どんな時でも笑顔でお力添えいただきます。不登校の子どもたちとの繋がりの場にも快く参加して下さることは悩まれている保護者にも大きな安心です。様々な関係機関の架け橋になってくださります。また球磨教育事務所サポートチームの皆様にも人吉球磨管内全域においてたくさんのお力添えをいただいております。

 

まだまだたくさんご紹介したいのですが枠が足らなくなってまいりました。人吉市の場合は子どものことでご相談すると皆様大変お忙しい中すぐお時間つくってくださり集まって大きなチームで対応できるイメージがあります。お一人おひとりの人間力が集結した素晴らしい子ども支援の形だと思います!