子どもから大人までの繋がりルームを目指して

ピアサポートルーム来実の開設に際して子どもたちや保護者様、支援職仲間や学校の先生方から様々なご意見やご要望をいただきながら準備を進めてまいりました。大きな目標は2つあります。

 

1  子どもたち一人ひとりに安心の学びを届けるための選択肢の1つでありたい

 

2  支援を必要とする子どもたちに確かな支援が届く相談体制を強化していくための子ども支援システムの構築と子ども支援職人材育成の強化

 

コロナ禍の中、対面でのサポートに不安を感じる子どもたち、保護者の方々の安心の選択肢として遠隔支援の形を模索してきました。すららやデキタスというネット教材を通じて子どもを応援する保護者、支援職、学校等の繋がりも強化していくことを目指しております。

 

当ルームのピアサポーターは幾度も人生の苦難を乗り越えながら、これまでの苦しい経験を力にかえて少しでも自らの経験を活かせたら‥そんな気持ちでいてくれます。自分にできることがあれば‥と私どもに力を貸してくれる中でいただいたご縁です。

 

自分の苦しかった経験をマンガに描いて同じように苦しんでいる人に自らの経験を伝えているAさん。旅行で友人に自作のガイドブックを準備してあげる等周囲の人の笑顔を自らのエネルギーに活かしているBさん。大学に編入して心理学を学ぶ等自分の行動で誰かの安心や笑顔を増やせることに関われる喜びを大切に生き抜いてきた私ども自慢のメンバーばかりです。一人ひとりの勇気ある行動に元気をもらいつつ人間性の豊かさも信頼尊敬できる存在のピアサポーター。苦しい経験をした人間にしか分かり得ない豊かな人生経験は子どもたちの応援者として大きな強みとなることが期待できます。もちろんやってみないと分からないことばかり。苦手なことをお互いに補い合いながら一緒によか繋がりを築いていければ嬉しいです。現役支援職がピアサポーターと子どもたちの繋がりを全面的に応援してまいります。

 

子どもたちとピアサポーターの繋がりの中でこれまでも心暖まる化学反応が生まれています。長い人生、いつ誰にどのように出会うか、自らの1つひとつの選択で過ごす場所も出会う人も変化する。人生は不思議です。当ルームにご縁をいただいた子どもさんやご家族に「来実を選んで良かった」と感じていただけるような安心の繋がりをご提供できるように努めてまいります。そして子どもたちが大人になった時、人と繋がる安心感や心地よい経験が豊かな未来の支えとなることを願ってます。