インフォメーション

2022-08-30 12:01:00

想いのつまった場所

昨晩ピアサポートメンバーのBさんのご自宅に伺いました。静かな住宅街に一際目立つシックでお洒落な建物。時間やお金の管理、生活を整える力、気になる友人に優しくさりげなくお声かけされる優しいお人柄‥私が苦手なことを自然にスマートにフォローしてくださるBさんは私の憧れの存在でもあります。

 

ご自宅を建てられる時の想い、きめ細やかに考え抜かれて建てられた経緯もBさんのお人柄そのものでまるで別荘に訪れたような感覚になりました。手作りされたシュークリームも絶品でした。家庭で手作りされたシュークリームを私は今まで食べたことがなく「まずつくってみよう」と思われる行動力もBさんの魅力です。レシピ通りに作られるため味見をされたことがないというエピソードにも驚かされることばかりです。レシピ通り、説明書通りがなかなか難しい。Bさんの丁寧さと行動がぴったり合わさって自らの強みをうまく活かされています。

 

そんな素敵なBさん宅でピアサポートメンバーとの来実ーティングができることになりました!こんな素敵な空間で活動ができるのは本当に嬉しいことです。活動の内容も更に充実できるように信頼できるメンバーと大切に時間を重ねてまいりたいと思います。目指すところは子どもたちの身近な場所に気軽に利用できるファミリースクール。遠隔学習と人との繋がりを融合させたこじんまりとした手作り繋がりルームへのシステムの構築です(^^)

2022-08-28 10:29:00

素敵な田中農園&田中先生ご夫妻

私どもの活動にお力添えいただく体験学習アドバイザーの田中先生が管理されている通称‘田中農園’を見学させていただきました。

 

住宅がある場所から少し奥の小道を進むと静かな空間が広がっています。日常の慌ただしさから離れられる心落ち着く空間です。道中可愛らしい朝顔が咲いていて普段の生活の中ではなかなか気付けないような大切な気づきをいただきました。

 

これだけの広さですから管理、維持されるのも大変なことと思います。日々の生活の中で田中先生が思いがけず生じる様々な事象と向き合いながら時間を重ねていらしたことが十分伝わってまいります。

 

作物が実ると大切な方々に喜んでもらおうと届けられるその優しいお姿にこれからご縁をいただく子どもたちもたくさん元気をいただくことと思います。ご縁をいただいた人や場所や空間を大切にできられる素敵な先生です。

 

帰りに寄らせていただいたご自宅もお花が溢れ可愛らしい猫ちゃんたちものびのびと過ごし心癒やされる空間でした。出迎えてくださった奥様の笑顔が田中先生ご家族の日々の安心の礎にあることを改めて教えていただきました。

 

「また機会があれば是非お会いしたい」そう思わせていただける田中先生ご夫妻との出会いは何気なく過ごす日曜日の朝に優しい彩りを与えてくださりました。出会った子どもたちをいつか田中先生ご夫妻にもお繋ぎできる機会をコーディネートしていくことが私たちの楽しみにもなりました(^^)

 

余談になりますが田中先生は当ルーム友尻総合アドバイザーともご縁があり友尻先生のことを心の師とされています。素晴らしい先生が素晴らしい先生に繋がると子どもたちを応援してくださる方が10人程一気に増えた気がしてとても心丈夫です。

素敵な田中農園&田中先生ご夫妻

2022-08-26 19:39:00

苦難を乗り越えた人はとても魅力的です

私どもピアサポートチーム来実にはとても個性溢れる「自分をしっかりもっている」方々が活動を支えてくれています。

 

あるメンバーが先日知能検査を受けました。大人の力のバランス、強みを確かめるための検査です。当ルームは「強みを活かした繋がりルーム」ですので自らの強みを知っておくのは必須ということで以前から提案したことがようやく実現しました。

 

その検査の時に一番驚いたのはほとんど音をたてずに積木模様等の課題に挑んでいたこと。知能検査を受けた方はご存知だと思いますが時間制限のある課題ですので時間との競争。かなり慌てて積木を落としてしまう方もいらっしゃります。ガタガタっと音をたてるのは必須です(^_^;)

 

あまりにも音がしないのでもしかしてできなくて苦戦しているのではと錯覚する程の静けさ。「音をたてずに検査を誰よりも頑張ったで賞」をさしあげました(^^)

 

そして更に驚いたことにそのメンバーは幼少期からずっと落ち着きがなくお母さんがとにかくそのメンバーを落ち着かせようと幼少期から習字を習わせたり背中にものさしを挟んで学習させたり熱血教育を重ねてこられたそうです。

 

メンバーの丁寧な振る舞いからは言葉で聴かない限り焦っているような心のうちは知り得ない。それだけお母さんの思いに応えながらもしかするとお母さんが不安にならないように必死に頑張り続けてきたのかもしれません。そして普段からの物腰の柔らかさは苦しさを越えながら自然に培ってきた証かもしれません。美しく丁寧な文字の背景にお母さんとのそのようなエピソードがあったことを知りました。「文字は人の心を表す-」メンバーの苦しさとそんな苦しさを味わってもお母さんのことを大人になった今許すことができる優しさがメンバーの文字に表れていて心に染みます。

 

メンバーの幼少期のようにそんな抑圧状態が続く中で過ごすと通常は思春期に非行に走るか人とうまく関われず孤立してしまうか等不適応を起こしてしまいがちですが、自らその苦難を乗り越えたそのメンバーはとても魅力的な大人へと成長し自らの人生をたくましく切り開いてきました。たくさんの人を惹き付ける私どもスタッフにとっても人生の道標のような存在です。

 

そう思うとお母さんの対応はかなり度が過ぎていましたがお母さんの対応の中で人間性を日々磨き続けてきたメンバーの姿に「子育てには答えがない」ことを感じます。周囲のテーマに巻き込まれない力強さを幼少期から培ってきた私どもメンバーの生き方は家庭状況で悩む子どもたちに希望と勇気を与えてくれます。

 

「自分自身の行動で人生は開けていく」ことを教えてくれました。苦しみを力にかえてきたメンバーとの出会いに私たちピアサポートチーム来実は幸せを感じる日々です。

2022-08-24 18:41:00

ユニコーンに乗って

火曜日の10時から放送される「ユニコーンに乗って」というドラマの中で若者たちが知恵を絞り苦悩しながらどのような状況の子どもたちにも学習できるような学習アプリの開発に取り組んでいます。「学校という環境に当時の自分が合わなかっただけ」と永野芽郁さん(不登校の経験を糧に起業した)演じるさなさんの言葉が印象的でした。

 

日本の学びは以前よりかなり多様化しつつありますが、成人して社会人となり就職する際にはまだまだ厳しいハードルがいくつもあります。学歴、資格、経験‥。いずれも人と関わることを余儀なくされどんどん道が狭まる印象を受けます。集団が苦手な子どもを集団に馴染ませることを目指すのではなく安心できる環境で安心して学んだり仕事をしたりできるような人に優しい社会になればと願います。

 

集団で学ばなくても多くの人と関わらなくても学べる方法があることを子どもたちに伝えていきたい。そして子ども自身が学びや仕事、生き方を選べるような安心できる関係性の構築を応援していければ嬉しいです。ドラマの中のさなさんやかいと君のように自分の意志で道を切り開く準備ができるまで無理に外に引っ張り出さずに子どもの力を信じてじっくり待てるようなサポートシステムを出会った子どもたちやご家族、仲間と一緒に築いていければ嬉しいです。

2022-08-18 18:39:00

大切な教え子たち

スタッフの一人が今の支援職につく前に受け持った子どもたちがいます。来実の活動への最初の道を開いてくれた子どもたちです。

 

小学校の先生になったばかりで授業も子どもの対応もなかなかうまくいかず就職した頃から悩んでばかりの日々でしたが、元気な子どもたちと温かく応援してくださる保護者の方々のおかげで何とかかんとか2年が過ぎました。

 

そして社会人3年目。初めての高学年の担任となり5-2のクラスに入った時の純粋な子どもたちの笑顔とキラキラした瞳はいまでも忘れられません。不安と緊張でいっぱいだった私に子どもたちはたくさんの勇気と優しさをくれました。

 

放課後によく話しにきてくれたAさんと20年ぶりくらいに連絡をとることができました。Aさんは疑問を抱いたり学習でわからないことがあるとよく質問にきてくれる子どもでした。綺麗な文字で綴られたノートと凛としたたち振る舞い、優しい相手への気配り。自分が苦しい時にも周りを心配させないように気丈に振る舞う分、悩みもたくさんあったかもしれません。5年生なのに私よりもとても大人で私が気づく前に他の友人の状況をさり気なく教えてくれたAさん。5- 2を力強く温かく支えてくれました。20年間同じメールアドレスのままでいてくれたのも何だかAさんらしいなあと今回繋がれた奇跡に感謝ばかりです。

 

もう一人。6-1で出会ったBさん。キャプテンシー溢れる6-1の姉御的存在で私は頼りっぱなしの1年でした。5年生の時の先生が素晴らしい先生だった分、子どもたちにとって未熟な私は頼りない存在だったはずです。そんな私の状況を察して人一倍の明るさと笑顔でクラスをもり立ててくれたBさん。クラスで課題が生じる度に子どもたちが話し合いを重ねていきました。うまくいかないこともたくさんあってたくさん泣きましたが、個性溢れる一人ひとり。5-2も6-1もみんなみんな素晴らしい子どもたちでした。朝から日が暮れるまで毎日毎日みんなでドッジボールをおいかけたあの日々は私の誇りです。

 

そんな大好きな子どもたちから「先生の夢は?」と聴かれ「みんなが安心して楽しく学びを選べるような学校をみんなでつくること」と語ったことを覚えています。来実の活動はこの子どもたちとの出会いがなければ、人吉球磨で素晴らしいご縁をいただかなければ実現しなかった。よか仲間の中で過ごすのが一番の幸せです。よい人と繋がると安心が増えていきますね。

 

子どもたちが大人になり苦しい時はあの頃の恩返しができればとの思いでいましたが私自身も思うようにいかない人生の連続でなかなか力になれず申し訳なく思う日々でした。私よりも大人になった子どもたちの方が100倍頼もしい。でも私にとっては子どもたちはずっと大切な子どもたち。「苦しいときは苦しいと言って大丈夫だからね」といつか再会できたら伝えてあげたいです。Aさん、Bさんとの今回の奇跡的な繋がりに、心からありがとう。

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