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2022-08-18 18:39:00
大切な教え子たち
スタッフの一人が今の支援職につく前に受け持った子どもたちがいます。来実の活動への最初の道を開いてくれた子どもたちです。
小学校の先生になったばかりで授業も子どもの対応もなかなかうまくいかず就職した頃から悩んでばかりの日々でしたが、元気な子どもたちと温かく応援してくださる保護者の方々のおかげで何とかかんとか2年が過ぎました。
そして社会人3年目。初めての高学年の担任となり5-2のクラスに入った時の純粋な子どもたちの笑顔とキラキラした瞳はいまでも忘れられません。不安と緊張でいっぱいだった私に子どもたちはたくさんの勇気と優しさをくれました。
放課後によく話しにきてくれたAさんと20年ぶりくらいに連絡をとることができました。Aさんは疑問を抱いたり学習でわからないことがあるとよく質問にきてくれる子どもでした。綺麗な文字で綴られたノートと凛としたたち振る舞い、優しい相手への気配り。自分が苦しい時にも周りを心配させないように気丈に振る舞う分、悩みもたくさんあったかもしれません。5年生なのに私よりもとても大人で私が気づく前に他の友人の状況をさり気なく教えてくれたAさん。5- 2を力強く温かく支えてくれました。20年間同じメールアドレスのままでいてくれたのも何だかAさんらしいなあと今回繋がれた奇跡に感謝ばかりです。
もう一人。6-1で出会ったBさん。キャプテンシー溢れる6-1の姉御的存在で私は頼りっぱなしの1年でした。5年生の時の先生が素晴らしい先生だった分、子どもたちにとって未熟な私は頼りない存在だったはずです。そんな私の状況を察して人一倍の明るさと笑顔でクラスをもり立ててくれたBさん。クラスで課題が生じる度に子どもたちが話し合いを重ねていきました。うまくいかないこともたくさんあってたくさん泣きましたが、個性溢れる一人ひとり。5-2も6-1もみんなみんな素晴らしい子どもたちでした。朝から日が暮れるまで毎日毎日みんなでドッジボールをおいかけたあの日々は私の誇りです。
そんな大好きな子どもたちから「先生の夢は?」と聴かれ「みんなが安心して楽しく学びを選べるような学校をみんなでつくること」と語ったことを覚えています。来実の活動はこの子どもたちとの出会いがなければ、人吉球磨で素晴らしいご縁をいただかなければ実現しなかった。よか仲間の中で過ごすのが一番の幸せです。よい人と繋がると安心が増えていきますね。
子どもたちが大人になり苦しい時はあの頃の恩返しができればとの思いでいましたが私自身も思うようにいかない人生の連続でなかなか力になれず申し訳なく思う日々でした。私よりも大人になった子どもたちの方が100倍頼もしい。でも私にとっては子どもたちはずっと大切な子どもたち。「苦しいときは苦しいと言って大丈夫だからね」といつか再会できたら伝えてあげたいです。Aさん、Bさんとの今回の奇跡的な繋がりに、心からありがとう。