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2021-10-01 06:46:00

親子に笑顔が戻る場所に

昨晩も各々他の業務を全て終えてぶけぐらで時間を過ごしました。試行段階中の来実のホームページをご覧になり来談を申し込まれた母子が来談されました。

 

朝になると不調が強く出てなかなか登校できない日々が続き本人もお母様もうまくできない自分自身を責めて苦しまれていました。周りの人と同じようにできないことが増えることは子どもにとっても大人にとっても大きな苦しみとなります。私どもサポートメンバーも休職したり仕事を失ったりする等の経験を重ねながら日々生きてまいりましたのでまだ子どもなのにこのような苦しみを与えてしまう現状に胸が痛みます。日中に気持ちが沈みやすいため学校の別室も適応指導教室にもなかなか行くことができず来実のホームページをご覧になって本人がいきたいと思っての来談でした。人目の気にならない暗い時間帯なら動ける子どもにとってもよか時間帯です。子ども本人が来実のホームページのとまり木のイラストを携帯でみてくれたそうです。胸が熱くなりました。

 

朝不調が強くても夕方頃からなら出かけられる。しかも一番安心できるお母さんと一緒に。来実でできることは安心できる人と安心して時間を過ごす中で元気をためるお手伝いをすることだと思ってます。

 

昨晩きてくれたCさんはバッグにたくさんの勉強道具をつめてきてくれました。いつも喧嘩になる兄も勉強道具を優しく貸してくれたのも嬉しかったと教えてくれました。礼儀正しく私どものことも優しく気遣ってくれるCさん。一緒に過ごしていると心が優しい気持ちになります。お母様もCさんの笑顔にホッとされたご様子でした。友尻アドバイザーとお母様、Cさんと心理士という親子並行面接です。

 

いくつになっても苦しい時に苦しいと伝えられる人がいること。それは学校にも家庭にも必要です。人生十数年の人生歴の子どもの一番の仕事は「子どもにしっかり戻り」自分の気持ちや辛いことを安心して伝えられるようになること。最初から何もかも求めてしまうと自分のことを自分で決める心の力は育ちません。一人ひとりの子どもの状態に合う親子に笑顔が戻る支援の在り方を皆で考えていければ嬉しいです。「また来たい」というCさんの意思をできる限り応援してあげたいと思います。子どもの学びを保障してあげるのは私たち大人の大切な役割だと思います。