インフォメーション
2021-09-12 06:40:00
繋がりを求めている子どもたち
来実の本格的な活動はコロナの状況を鑑みてこれからになりますが、現在遠隔地の子どもたちの学習サポートを並行して行っています。
今回当ルームに導入させていただきましたネット教材‘すらら’は一人の子どもの思いに添って支援職や保護者の方々、これまで不登校を経験された方々で議論を重ねながら辿りついたネット教材です。今回ご縁をいただいたことですららを利用されている子どもたちが日々様々な思いで過ごしていることを改めて知りました。
すららは特に学習を受ける機会が少なかったりして学習における自信が十分でない子どもたちにも安心して家庭でもご利用いただける教材です。各専門の先生方で共同開発されたこともありとてもきめ細やかに構成されてます。
私どもが今回感激したのは教材の中身以上に保護者様や子どもたちをサポートする機能が充実していることです。
コーチングメッセンジャーという機能があり、子どもと保護者と私どもスタッフ(教師IDを使える者に限ります)でチャットでやりとりできる機能があります。希望があれば利用している子どもたちや保護者様をグループで繋いで一緒に学習(やりとり)することもできます。
学習習慣を身につけて慣れないパソコンやタブレットで学習するのは長期間学習から離れている子どもたちにとって大変なことでもあります。学習以上に子どもたちは誰かとのやりとりを求めていてやりとりを重ねる中で主体性が増し、驚く程元気になっていく様子も伺えます。
人間関係で不安を抱えた子ども、心の感度が高く受けとめる力に長けている子どもたちにとっては相手の表情を気にせず直接会わなくても大丈夫な人とのやりとりは気持ちが楽になり心をほぐせるよか機会かもしれません。話すのは苦手だけど文字で自分の気持ちを伝えると感情表現が更に豊かになる感じがします。メールだと長くなったりして返信の内容を考えるのに時間を要しますがチャットだと気軽なのかもしれません。
この取り組みはすららを導入されていない学校等でも子どもたちとの関係つくりに効果的かもしれません。直接合わなくても子どもたちが安心して誰かとやりとりできるように応援していく中で子どもの好きなこと、やってみたい気持ちを共有しながらソーシャルスキルを磨いて自己実現に向けて応援していければと思います。「分からないこと、困ったことを安心して誰かに話せる」スキルは今後の子どもたちの長い人生の礎となります。一番応援したい部分でもあります😺
2021-09-10 06:21:00
興野医療アドバイザーから皆様へ
子どもの支援をしていると、さまざまな悩みを持つ子どもと家族と出会います。精神科医療者の立場から、いちばん困るのが、「学校に行けない」という悩みです。もしも病気が背景なら、検査や治療をして状況が改善することもあります。集中力や学習効率などの問題にも一部は関与できます。ですが友人関係や教員との関係、家族背景などが大きな要因の場合、病院からできることは少ないです。せめて日中の通所先の提供だけでもできないかと模索してはいますが、なかなかうまくいきません。
学校に行きづらい子どもたちには、3つの支援が必要だと思います。①日中活動の場の確保。これは引きこもりを防ぎ、生活リズムを保つことにもつながります。②話し合える仲間の確保。対人交流スキルは将来どんな生き方をするにしても求められますし、経験を積まないと身に付いていかないものです。③学習環境の確保。基礎的な学習はさまざまな技術を習得して将来活かすための土台となります。
来実スタッフが中心になって進めているオンライン学習の試みは、これらの支援ニーズに応えようとするものです。理想にはほど遠く、あくまでも小さな一歩です。ですが小さな一歩に大きな意味があります。まずは学習支援を行うことで、そこから派生して居場所作りや仲間作りが進んでいくことがあります。大事なことは、いままでは支援を受けられていなかった子どもたちにも、少しでも支援の手が届くようになるかもしれないということです。
時代の変化と共に学校のあり方も変わっていくでしょうし、子どもたちに求められる「学ぶべきこと」も変わっていくでしょう。ですが「学校で学びづらい子どもたちに、どんな学びを提供できるのか?」という社会的な課題は残るでしょうし、それを考えていくことは大人の責務だと思います。決まったやり方が確立されていない以上、手探りにはなりますが、だれかがチャレンジしないと前に進みません。その勇気ある人の1人が前村心理師です。この小さな挑戦を応援して、大きな支援の形に育てていきたいですね。
医療アドバイザー 興野康也
2021-09-10 04:49:00
Bさんの癒やしの‘絵’
来実のピアサポートスタッフには素晴らしい画力をもたれたBさんがいます。
Bさんは絵で気持ちを表現されるのがとても上手で自分の経験を4コマ漫画にされたりしながら世界を広げていかれています。
今回、Bさんに来実のスタッフの印象で「動物に例えるとしたら」みたいな感じで絵に表現してもらいました。もう見るだけで癒やされる絵をたくさん送ってもらいました。
本当はスタッフ紹介の顔写真のところに添付したかったのですが、私の技術が追いつかなかったため最初のスライドショーに加えてあります。是非ご覧下さい!友尻先生の優しく力強く私たちを包んで下さるイメージのスライドもあります😺
Bさんには夢の続きがたくさんあります。後の数少ない芸術療法家になられるのではないかと今からとても楽しみです。来実ではBさんには子どもサポートにも力を借りながらBさんの今後も全面的に応援していきます。
ちなみにこの素敵な絵を描かれるBさんは今後ぶけぐらにも時々遊びにきて下さります。読書もお好きで太宰治で何時間か語れる方です。Bさんとお会いされるときっと世界が広がります。私どもスタッフもその一人です!
2021-09-07 05:32:00
‘らふくん’から 来実の子どもたちへ
一人の子どもが学校に行けなくなった時の思い、そして学ぶことの意味をこれだけ深く考えていることに私どもも驚くとともに新たな問いをいただいた気がします。らふくんはずば抜けた言語性知能と言語理解能力の持ち主でもあります。同級生と一律に同様に学ぶ形はらふくんにはずっと苦しかったのかもしれない。その中で今回困難な状況に向き合いながら見つけたらふくんの自らの学びの形を応援してあげたいと切に願います。以下、らふくんからのメッセージです。(思いの確かさと圧倒的な表現力にらふくんの豊かな未来が描かれます😺)らふくん、メッセージありがとう!皆様、来実の子どもたち是非ご覧下さいね!
2021-09-03 06:06:00
セカンド学習ルーム 「来実」のこれから
いつもたくさんの皆様に当ルームホームページをご覧いただき本当にありがとうございます。
「来実」はコロナ禍の状況を鑑みて子どもたちや保護者様の安全と安心を一番に考えて運営してまいります。
セカンド学習ルーム「来実」には利用される子どもたちの「願い」をたくさん込めてみんなで築いていければと考えます。「学習」とはお勉強のイメージですが、子どもたちが安心して毎日を過ごために必要なことや身につけたいことは全て「学習」です。様々な学習方法、過ごし方、今後の進路等、子ども自身が「この形なら大丈夫」と安心の方法を自分で決める力、自分の形を築いていくことを応援してまいります。
コロナ禍の状況が落ち着くまでは当面はオンライン学習+定期的な面談等(本人難しい時は保護者様だけで大丈夫です)+定期的なオンラインシステムを活用した家庭学習のフォローで対応してまいります。個別にご相談されたいことがございましたら遠慮なくお声をかけていただければ可能な限り対応してまいります。
「来実」を安心して子どもたちに利用してもらうために遊戯療法(プレイセラピー)的な関わりも取り入れてまいります。遊戯療法とは遊びを通じて相手と関係性を築きながら一緒に困っていることを乗り越えていく力と自信をつけていく心理療法の一つです。言語化が苦手な子どもには言語面接は非常にストレスになります。保護者様と一人の心理士がお話しさせていただく間に子どもさんともう一人の応援スタッフが遊びながら過ごす「親子並行面接」のような形での面談を予定してます。子どもさんの状態に応じて安心して過ごしていただけるように対応してまいります。コロナが落ち着きましたら少人数から初めていきたいと思います。
今もしなかなか登校できないお子様へのご対応に悩まれている保護者様に初期対応として一番効果的な対応をご紹介しますね。お子様の好きなこと、元気がたまることを一緒になさってみて下さい。ゲームでも折り紙でも何でもよかです。子どもは「学校に行けない自分も受け入れてもらえる」安心感で元気がたまっていきます。
当面は人吉一中傍の「ぶけぐら」という喫茶店をぶけぐらのご家族の皆様のご配慮で営業後の18時〜20時を無料でお借りすることになりました。ご家族皆様お優しく私どもも大分以前からよかご縁をいただいております。子どもたちの幸せをぶけぐらの皆様も願っていらっしゃります。定期的な面談はぶけぐらで対応します。またゆっくりお伝えしますね!