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2023-10-20 12:38:00

嫌は嫌のままでいい

私は小学生の頃、休み時間がとても苦手でした。低学年の頃までは何も考えていなかったのですが小4で転校先で言葉がおかしいとか笑われるようになり気づいたら喋らない指令まで‘ボス’から出されていて喋ってくれる人がいなくなりました。

 

水泳の季節。「今日の自由時間に一緒に遊ぶ人を発表します」と謎の発表がボスから急に始まりました。最後まで私だけ名前が呼ばれず水泳の自由時間をどうやり過ごすか、水泳もあまり好きではありませんでしたがとにかく自由度の高い場面が極端に嫌になりました。また一人になるのかと恐怖が襲ってきて一人で過ごす自分が惨めでたまりませんでした。

 

ただ必殺技を覚えて休み時間になる度に「トイレに行く」ようにしました。トイレには誰も入ってこないので安心です。暗やみのぼっとんトイレでずっと休み時間終了のチャイムが鳴るのをひたすら待ちながら天井を眺めていました。

 

ですから休み時間より授業中の方がはるかに安心でした。テストの時に答案を見せるように言われたり嫌なこともありましたが今となると何故見せたのか、今なら断る自信があります。

 

幼少期の経験のおかげで休憩時間の度にトイレに行く習慣は今も変わらずですが、トイレに行くだけでほっとする。とてもよかリフレッシュ行動を覚えました。嫌な人に会ったあとも必ずトイレに行き切り替えるので引きずりません。

 

ただあの頃の学校の記憶はなかなか拭えず学校は今でもとても苦手です。ですが苦手は苦手のままでいい。感じ方は人それぞれでよかとです。

 

私は学校が苦手な子どもたちに学校の話しはほとんどしません。自分のことは自分で決めていいと伝えます。学校以外に楽しい経験があれば安心できる存在がいればそれで💮だと思います。子どもたちが合わせられないのではなく子どもたち一人ひとりに合う環境を私たち社会が提供できていないだけだと思っています。会社も同じです。枠組みが合わないだけです。

 

来実で出会った子どもたちは今たくましく自分の意思で過ごすことができています。通信制の高校に転学して自分時間割で過ごすA君はこの前沖縄にスクーリングに行き知らない人と数日同じ部屋で過ごしたそうです。私にはなかなかできないなあと、A君のたくましい成長ぶりにいつも元気をもらいます。A君は今人のために何かできることがしたいと新たな目標に向けて日々勉強にも励んでいます。大丈夫大丈夫。自分に合う枠組みさえ見つかれば必ず安心の道が開けていきます。苦しい枠組みはうまく手放す勇気をもちましょう(^^)