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2023-05-09 12:06:00

学びはいつからでもスタートできる

気がつけば第二の人生として心理学を学び始めてからおよそ20年。20年前の今頃、端から端まで3歩で辿り着く程の狭いワンルームの部屋を借り再スタートをきり慣れない環境で苦戦する毎日を送っていたことを思い出します。道路沿いのアパートを借りてしまいなかなか寝つけずもっとよく考えて借りれば良かったと後悔もしました。

 

院生7人。20代から50代までの究極の異年齢集団での学びはとても新鮮でした。国体選手からスポーツ心理学を学ぶ人、怪我をきっかけに心理学の道を志した先輩。人と比べて自信をなくしたりするのはナンセンスであることを仲間との出会いで学びました。恩師の先生方も味がある先生方ばかりでよく先生方のモノマネをしてみんなで笑ったのも懐かしい思い出です。

 

楽しいことばかりではなくアルバイトしながら授業に出て修士論文を書き上げるのは本当に大変でした。心理学の修論はほぼほぼ統計学を使い数字のデータで重みづけしていきます。が、統計がめちゃめちゃ苦手でありどうしてもたくさんの人のデータではなく一人ひとりの深いデータで学びを深めたくてゼミの先生に事例で論文を書きたいと幾度も相談しました。なかなか前例がないので厳しい質問や意見もあるかもしれないと助言をいただきながら修論を何とか仕上げることができました。けちょんけちょんに意見を言われることもありましたが、厳しい意見を言われたことで次は言われないくらいにもう一度頑張ろうと心が鍛えられたのもこの院生時代でした。最後の修論発表会では「よく信念をもってやりきりましたね。事例で論文を書く道をつくってくれてありがとう」と言っていただきました。仏さまのように優しい先生方の言葉に厳しい意見があってこそ書き上げることができたことを改めて実感しました。素晴らしい学びの場をいただきました。

 

今思えば年齢を重ねて人から厳しいことを言われるのは本当に少なくなります。年齢を重ねて学生になれたからこその貴重な経験でした。そして仕事も人生も年齢等関係なく、一人ひとりの持ち味を活かす道で人生の礎になるような確かな出会いをいただくことができることを実感し、出会いに自信を抱けるようになりました。

 

年齢を気にして新たな出会いや学びを躊躇している方がいらしたら是非是非チャレンジしてほしいと願います。自らの人生は他人には切り開くことはできません。切り開くことができるのは自分だけです。誰がどう思おうと自分の生き方は自分が決めれば大丈夫。一歩目が出ない時は永遠「試しにやってみる」でよかとです。必ず勇気の先にはよかご縁があると信じて自分の背中を自分でおしてあげましょう(^^)