インフォメーション
2023-05-01 13:00:00
父のような先生
教員の仕事に行き詰まり子どもたちと給食が食べれなくなりお風呂に入るエネルギーもなくなってきた時期がありました。ボーッとしている私の姿を心配した先輩の先生が実家の父に電話してくださり受診を勧めてくださりました。たまたま父も教員で先輩の先生のことをよく存じていて細い線が繋がり受診まで辿り着くことができました。鬱でエネルギーが低下している時は自分自身のことに気づけなくなります。同じ職場の父のような先生に助けていただきました。
主治医にしばらく休みをとり心身整えるように助言いただき良かったり悪かったりを繰り返しながら少しずつエネルギーがたまってきて復職するかどうか悩みました。調子が良い日は戻れそうか気がしますが翌日にはまた戻る自信がなくなる。そんな毎日でした。
少し調子が良い日の病院の帰りに本屋に寄ることができました。その時に手にとったのが臨床心理士の本。エネルギーの低い状態でも読むことができたのと仕事の内容を読んで「相手が困っていることを一緒に考えて応援していく仕事」と綴ってあり道が少しだけ開けた気がしました。なれるかなれないかわからないけどやってみたいと思えました。同時処理が苦手な私にとっては一人の人とじっくりお話ししたり学校に来るのがしんどい子どもたちと放課後一緒に遊んだりする時間は心安らぐ時間だったからです。
主治医にそれを相談したところ「いいんじゃない?先生の仕事、苦しい苦しいと思いながらずっと自分なりに頑張ってきたんでしょう。やりたいことをやればいいと思うよ」と言っていただき背中を押していただきました。
それから勇気を振り絞り願書を出し遠方まで学び直しにいくことを決意し、主治医の先生にお手紙を書いて通院を終えました。「いつか先生の病院で心理士の仕事をするのが私の目標になりました」と綴りました。
その夢が叶い、私は患者として通院していた病院で今心理士の仕事をさせていただいてます。当時主治医だった今の職場の院長も私が最後に書いた手紙を覚えてくださっていて縁の深さにびっくり感激する毎日です。たくさん職場はありますが私にとっては人生を繋いでくださった先輩の先生と今の職場の院長からいただいたこの場所はかけがえのない場所で元気でいる限り精一杯の感謝と恩返しの気持ちで目の前の皆様に向き合いたいと心に決めてます。
ですから私自身が皆様にとってのピア(仲間)です。人生は願う方向に行くと信じてどうせなら楽しい妄想全開で毎日の時間を大切に重ねていきたいですね(^^)皆様との温かい出会いは私の暗黒時代があっての出会いですので「暗黒時代、ありがとう」と最近よく思います(^^)