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2022-12-05 11:55:00
不適応を活かそう! by Tさん
先日、ある方とやりとりしている時に「人が多い職場にうまく適応できない自分なのですが、学校等に適応できずに悩んでいる子どもたちを応援する仕事をしても大丈夫でしょうか」とのご相談をいただきました。人柄も才能も優しさも抜群のTさんです。
「きっと既存の枠組みにうまく適応できずに悩んでこられたTさんだからこそできることがあると思います」とお伝えしました。もし適応することにエネルギーを要さない方は子ども支援にはなかなか意識が向かれないかもしれません。たくさん悩んでエネルギーを要したTさんだからこその確かな視点があるはずです。まさに同じ悩みを抱える者同士の学び支えあい。ピアサポートです。Tさんを全面的に応援したい気持ちでいます。自信をもって子ども支援の機会に送り出せる方です。
私自身も心理職につくまでに恩師からいただいた言葉が支えになっています。「集団が苦手で人と話すだけで緊張するあなただからこそ、緊張しやすい人は自分だけが苦しいんじゃないとほっとする。あなたの緊張や不安は相手に安心を与える力になるかもしれないからうまく活かしていけばよい。自分が弱みと感じていることは自分と身をおく環境次第で強みにかえることができますよ」とアドバイスいただきました。
目の前のことには意味がある。活かせる場所が必ずあると信じて同じように悩まれる方々が安心してお力を発揮できる場所を応援していければと思います。
もし職場不適応を起こさずに前の仕事を続けていたら今回の活動をともにする大切な仲間にも出会うことができなかった。そう思うと「不適応になってよかった」とすら思えます。学校や学びや仕事や家庭がうまくいかない人は身を置く枠組みがその人の良さを活かせる場所でないからです。そういう場所に長時間いるとエネルギーを奪われますからうまく準備をしながら静かに離れましょう。
どの場所に身を置いて誰と一緒に時間を過ごすか。選ぶ力を磨くためには自己理解を深めること。心理検査等も是非うまく活用されてみてくださいね。自分の気づかない素晴らしい良さが見つかる場合も多くあります(^^)