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2022-10-12 12:51:00

遠隔サポートのメリットと難しさ

最近、遠隔サポートに関するご相談をよくいただきます。全国様々な場所で困っている状況があれば何か力になれたらという気持ちを抱きながら子どもたちに向き合われている支援職仲間がたくさんいてくださることにとても元気をいただきます。

 

遠隔サポートの良さは場所や時間を問わず相談や学習したいときに主体的にアプローチできるという部分です。自らサポートの形を選べることで心理的負担がかなり減ります。対面の場合、人間という刺激の強さは避けて通れません。人間自体がストレスと感じる人にとって対面せずに相談できるシステムは世界が開けていく感じと表現される方もいます。これまで自分の中でためてこられた方が伝える手段ができたことで一気に心が開放された感じになり豊かな力を発揮しやすい状況が生まれます。対面を極度に拒まれていた方が遠隔サポートから対面を希望される勇気もたまっていきます。その過程に日々驚かされます。

 

難しさとしては文字でのやりとりの場合、相手の状況(体調や表情、間合い等)がなかなかわかり辛いため一方向的なコミュニケーションになりやすいことがあります。対面であればお会いした時の表情、顔色、声のトーン、お話しされた後部屋を出られる様子等、言葉以外の部分で様々な情報を得ることができます。まさに息遣いを感じる部分でもあります。遠隔サポートの場合、ある程度の関係性がベースになければ難しくなります。じっくり時間をかけて関係性を文字で構築していく。難しいですが、とてもやり甲斐も感じます。相手のニーズがそこにあるのであれば一緒に取り組む機会が生まれるからです。複数の支援職で応援していくこともできます。

 

Zoomの場合、緊張しやすい方や聴き取りが苦手な方は不得手かもしれません。慣れた相手なら聞き返すこともできますが初対面の人に聞き返すことはハードルが高くなります。そういう場合はチャット等を併用すると効果的ですね。

 

いずれにしても一長一短、完璧でないが故に更に知恵を絞りよりよい形を模索する過程がうまれます。何事もベストよりもちょこっとベターくらいの方がプレッシャーも減るのかもしれません。大切なことは支援の形を押しつけることなく必要とされた時に選択肢の1つであること。どう選びどう決断していくか、子どもも大人も自らが判断できることが何よりもの心の開放に繋がります。

 

誰かと接する時に選択肢を増やして相手に選んでいただくこと。選ぶのが苦手な方には少ない選択肢をご提示すること。それだけでも対人関係のストレスはかなり軽減できるかもしれません。今もこれからも答えのない形を様々な角度からのご意見もいただきながら少しでもよりベターな方向に皆で築いていければ嬉しいです(^^)