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2022-10-06 12:08:00
支配する・管理する形は長くは続かない
毎日色々なことがあります。思わぬ嬉しいこと、思うようにならないこと。たくさん重なると人間とても苦しくなります。
胸苦しい強いストレスを感じる時はおおよその場合対人ストレスが重なっています。特に身近な方の心配等は尚更です。自分にとって大切な存在だからこそ感じるストレスでもあります。自分には大切な人がいる。それだけで素敵なことです。
ただ身近な存在のことで悩んだら今一度自分を振り返りましょう。自分の思うように家族の言動や物事が進まずイライラする時はそれは相手のテーマではなく自分のテーマかもしれません。周囲や家族の言動を自らの価値観でコントロールしようとすればする程対人ストレスはあがります。子どもと自分の心の境界線が曖昧になればなる程お互いに苦しくなります。自分が扱えるのは自分の心の領域だけです。
強いストレスを感じる時に自分にできることはストレスを感じることから自ら距離を保ち自ら整えること。苦しい場所に長くいないことです。物理的に離れられなくても巻き込まれないように心の中で避難することはできます。「これは自分が解決することではなく子どもが解決していくことだ。丁寧にお返ししよう」と子どものテーマを子どもに返して自分でできることに集中しましょう。何かに集中している大人の姿を見るだけで子どもたちはほっとします。「大丈夫そうだ」と。すると不思議と動き始めたりします。
相手を変えようとする人はずっと苦しい人生になります。それは相手も苦しくなるからです。それではなかなか幸せにはなれません。一緒にいてお互いに別々の価値観で行動できることが子どもの一番の幸せ。学校に行っても行かなくても、仕事をしていてもしていなくても目の前の人は皆一人ひとり精一杯の日常を過ごしています。学校とか仕事とかただ1つの領域で一人の人間をみるような寂しい捉え方は控えてほしいと願います。子どもの自立には自らの価値観で一緒にいながら別々に過ごせることが一番の力であると小児精神科医のウィニコットは綴っております。
ただ自ら選んだり決めたり行動したりするのが元々とても苦手な子どももいます。そういう場合は子どもが困った時に一緒に作戦を立てるサポートも必要です。ひとりで山を乗り越えるのは大変ですからね。不安が強い時は伴走者のように心の傍にいてあげてくださいね。ポイントは「子どもが困った時」に一緒に考えること。子どもが困らないように先に先にまわって対応してしまうとストレス耐性が極端に下がり折り合えなくなったり本来の力が発揮し辛くなったりします。困った時に誰かの力を借りれることが生きる力になります。「困る場面」を奪わないようにしましょう(^^)
皆さんの家族は一緒にいながら別々の価値観で行動・選択できていますか。自分がストレスで苦しい時はストレスを手放せない自らの中にストレスの元があります。自分のやりたいことに集中できるようになれば周囲への意識はなくなります。ちなみに私は強いストレスを感じるとひたすらお風呂に入ります。体温を上げると自律神経は整いやすくなります。集中できることを見つけて苦しいストレスをうまく手放していければよかですね(^^)嫌なことを考えてストレスにあなたの大切なエネルギーと時間を費やすのはとてももったいないことです。まずは自分を整える。余力があったら誰かに分けてあげてくださいね。