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2022-10-28 19:50:00

学校空間の変化

20年程前の学校の一コマ。

 

初めての小学校1年生の担任という役割に試行錯誤しながらの日々。よく小1は「宇宙人」という表現をされる程一人ひとりのペースがありチャイムがなっても教室に戻ってこないAちゃんを探しにいくとうさぎ小屋の前でじーっとうさぎを眺めるAちゃんの姿に癒やされたりしました。自分のペースで動けることは子どもにも大人にも時に大切なことです。時間に追われてイライラする自分にはっと気づかせてもらいました。

 

授業もなかなかうまくできない分、子どもたちとはとにかくたくさんよく遊びました。ケイドロ、じんとり、ドッジボール‥雨の日はよくみんなでフルーツバスケットもしました。一緒に遊ぶことが一番のコミュニケーション。子どもたちの人間関係も遊びの中では一段と現れやすいものです。最近は学校に伺うとなかなか昼休みに一緒に遊ばれている先生の姿はなくとにかく業務がたくさん重なり休憩もできない状況と伺います。先生方の健康が懸念されます。

 

毎週水曜日の放課後。子どもたちを無事に家庭に帰したら学年会です。1年生の担任の先生方と5名で予定を確認したり気になる子どもの話をしたり担任一人でクラスを受け持つというより5人で5クラス、音楽が得意な先生に音楽は合同授業をしていただいたり図工の指導が得意な先生に研究授業で指導を教わったりいつもチームで子どもたちをフォローしていました。うまくいかないことがあっても学年会で相談できるので「どげんかなる」と思いながら慣れない1年生担任という役割を終えることができました。今でもあの毎週水曜日の学年会の時間はかけがえのない思い出です。学年主任の先生がまるで母親のように温かく、お父さんみたいな先輩先生や兄、姉のように冗談が言い合えるアットホームな学年でした。

 

今の学校現場にはなかなかない空間かもしれません。そんな空間を生み出すためにも役割分担。先生方の持ち味を最大限活かしていただけるようにバックアップできる部分は精一杯応援することがあの頃支えていただいた学校現場への恩返しだと思いながら、来実でもあの学年会を越える温かい繋がりを大切にしてまいりたいと思います(^^)